『第4の革命』〜エネルギー・デモクラシー〜

ドイツで脱原発を実現させたドキュメンタリーの力

『第4の革命』の自主上映会がセシオン杉並であり、観に行きました。
これを主催したのは1人の若い女性です。
上映前の挨拶から彼女は杉並に越してきて間もないこと、「自分のエネルギーを使わないことは貧しいこと」というこの映画の中の一言で、自分の力を使って上映会をやろうと決めたことがわかりました。彼女のその決断と勇気にまず感銘を受け、この映画の力を感じました。

画面にはロサンジェルスの明るい夜が映し出され、次に昼間、ロスのビル街を車で走りながら巨大なビルが全部ガラス張りであることに怒る男性の横にカメラがおかれます。
この窓ガラスを全部太陽光発電パネルにすれば、ビルの様子はまったく変えずにロスで使われているすべての電気を賄えるというのです。

次に一列に整然とならんだ風車が回っている映像。そこはデンマークにある世界最大のエネルギー自治区で、50000人が使う電気が風車だけで賄われているのです。スペインでは強い日差しが照りつける広大な平野に、見渡す限り太陽光発電パネルが並べられていました。発電とともに再生可能エネルギー導入のもう一方の鍵となるのは蓄電技術です。今その蓄電技術を生かし、すばらしい性能を備えた電気自動車が各地で開発されていることも紹介されています。

それぞれの地域にあった太陽光、風力、水力、地熱発電等を組み合わせ、燃料電池で供給量を均一化することにより100%再生可能エネルギー社会は実現可能だということを豊富な事例で見せられると、「早くやらなければ損!」という気持ちで、いてもたってもいられなくなります。

サブタイトルに「エネルギー・デモクラシー」とあるように、多くの人がまず100%再生可能エネルギー社会はこのように実現可能なんだと実感し、エネルギーを自分達の手に取り戻すことが必要です。日本ではこの7月から電力の固定価格買取制度がスタートします。今は、それぞれの発電の価格が決定されるのを見守りたいと思います。そして市民から政治家にはたらきかけ、日本でも100%再生可能エネルギーでやっていく覚悟を求めることでエネルギーの革命を起こしましょう。

まずはどうぞこれから各地で行われるこの映画をご覧ください。
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