市民に開かれていない都議会

ひどすぎる原発都民投票条例の審議のありかた

原発都民投票の報告会にて
原発都民投票の報告会にて
区議会が開かれていた期間に、間をぬって直接請求された原発都民投票条例の都議会の審議を何度か傍聴に行きました。
原発都民投票条例はまず都議会の総務委員会で審議されることになりました。この日まで市民が都議に1人ずつにアプローチし熱心なロビー活動が行われました。民主党は、市民が作った条例の原案に会派として乗るのは難しいということで民主党と生活者ネット・みらいが共同で修正案を作り、委員会では原案と修正案の審査が行われました。

総務委員会があった18日は多くの市民が委員会を傍聴しようと都議会を訪れましたが、委員会の行われる部屋の都合で傍聴の人数が制限され多くの人たちとともに外で待つことになりました。せめて委員会の様子を放送で聴きたいと思いましたが、同じ時間に他の2つの委員会が開かれているのでそれも無理とのこと。23年ぶりの34万都民の直接請求をなんと考えているのでしょう。多くの人が傍聴にくるのは事前に予想がついたのに、委員会を大きな部屋でやるなどの配慮がまったくなされず、通常通りたんたんと委員会は開かれたのです。

総務委員会での結果は、民主・ネットの共同修正案について民主・共産・ネットが賛成、自民・公明が反対し7対7の可否同数となり公明の委員長の判断で否決となりました。
これにより20日の本会議で審議されるのが原案と決定しました。総務委員会では市民の意見陳述のために40分時間が確保されましたが、質疑は許されず、委員からの質問に答えるのは条例に反対している知事部局の職員。
なぜ意見陳述のために委員会の場にいる請求代表者に答えさせないのでしょうか。こんな理不尽なことが当然のように行われている都議会に愕然としました。

総務委員会が終るのをずっと待っていた仲間達のために、意見陳述を行った人たちが出てきて、その場でもう一度意見陳述を再現する時間がとられました。長い時間熟慮した自らの言葉で語られる意見はすばらしく、これを聴くと思わず涙がでてきました。委員会は録画されていないのでこの市民の意見を都民が目にする機会はほとんどありません。石原都知事の反対意見ばかりがメディアに流れているこの状況は絶対に変えなければなりません。

意見陳述はこちら(左の動画 請求代表者による意見陳述)で見られますので、ぜひご覧ください。