太陽の熱、雨、風をそのまま使う快適空間 『雨デモ風デモハウス』見学

2012年10月18日 15時38分 | カテゴリー: ごみとリサイクル, 脱原発と自然エネルギー

中はカフェになっていて、キッチンではおいしいカレー作成中

武蔵小金井駅から歩いて10分、広い緑地の傍らに立つ、まるで木陰に居るような『雨デモ風デモハウス』に行ってきました。

 このハウスは雨、風、太陽など、都市にもある身近な自然の力を最大限に使っています。できるだけ商業エネルギーに頼らずに暮らせる環境配慮型住宅を建てようと、市民、専門家、NPO、大学、小金井市が東京都環境局の助成を受け、建築したものです。

 建築家でこのハウスの設計を手がけた黒岩哲彦さんの案内で、雨、風、太陽をシンプルに利用する知恵を教わり、家の回りを歩き、見て、触って、目からウロコが落ちる感動を味わいました。

この家から流された排水をキレイにしてくれる水草

 環境配慮方住宅というとまず太陽光発電が乗っていると考えがちですが、この家にはそれが無く太陽熱温水器が乗っています。

ここはエクセルギー技術(物理学では広がり散りを引き起こす能力のこと)で快適な温度を作りだす健康的で心地のいい家なのです。

 冬は屋根の上で太陽の熱を水に蓄え、温まった水を床下に持ってきて熱を発散させる(散らせる)と床が暖まります。天気の悪い日は床下の水をペレットストーブで少し温めると同じ効果が得られます。

夏は雨水を集めて床下にためると冷たさが発散されて床を冷やします。その雨水を少しだけ天井裏に持って行き、そこを吹き抜ける風の気化熱で天井を冷やします。

 この家にはキッチンもあり、そこで使用された排水は外の水路に流れ出ます。その水路には有機栽培の田んぼの脇からとってきた草が植えられていて、絶滅が危惧されるメダカとともに数千種類の微生物が住んでいます。それらが排水から自分の好きな栄養を食べていくと最後にはきれいな水が残り、それを再び人間が使うというすばらしい循環ができていました。

 自然はなんてうまくできているのでしょうか。それを利用して、省エネで快適な暮らしを営むためのヒントがたくさんありました。ぜひ多くの人に知ってもらい、取り入れてほしいと思います。