うずまきファミリーで里子を預かることの難しさを考える

2013年7月6日 06時30分 | カテゴリー: 活動報告

信州高遠の山里で自給自足の生活をいとなむ大家族、フリーキッズ・ビレッジに行ってきました。ここでは不登校や山村留学の子どもたち、海外からのボランティア、スタッフなど20名前後が大きな古民家に暮らしています。そして、里山の暮らしや農業を体験したいと思う一般の人もゲストとして受け入れています。

 2年前、初めてここを訪れてから活動に共感し会員になりました。毎月送られてくるニュースレターで、4月から社会的養護が必要な子どもを預かるファミリーフォーム「うずまきファミリー」を新たに始めたことを知り、ぜひ行きたいと思っていました。ファミリーホームとは児童養護施設、里親制度と並ぶ児童養護の形で、親となる養育者を3人以上置いて養育することが条件となっています。

 うずまきファミリーはフリーキッズ・ヴィレッジ代表のたかこさん、そして3泊4日で泊り込む2人のスタッフで運営されていました。大きな古民家がフリーキッズとファミリーの2つに区切られ、ファミリーは、食事も別で家庭的な雰囲気の中で8ヶ月と2歳の姉妹、中学生と高校生が暮らしていました。ここの定員は6名であとの2名も来る予定が決まっているそうです。さっそく赤ちゃんを抱っこさせてもらい、離乳食のそうめんをあげようとしたら泣き出してしまいました。ここに来たばかりのころは泣かない子だったそうで、誰が自分のお母さんか認識し、他の人ではいやだと意思表示できるようになったんだね、と声をかけられていました。

 たかこさんはファミリーフォームを始めて、普通の家庭で里子を預かることの難しさを再認識したと言います。児童養護施設にくる子どもは発達障がいがあって親が育てきれなかったり、親からの虐待にあっていたりで、普通より育てにくい子どもがほとんどだそうです。だから、同じ場所にフリーキッズがあって、スタッフやボランティアがいて家族以外の大人の目がり、農業体験や藍染めなどの様々な活動に子ども達が参加できる仕組みがあって助かっているそうです。里親を支援する仕組みも作りたいけれど、そこまでは手が回らないと話してくれました。里親をやってみようと考える人にはまずここにきて話をきいてみるといいと思います。里親の大変さを社会が認識し、支える仕組みがなければ里親制度は広がっていかないと思いました。

 この日私はゲストで泊まりましたが、キッチンに入ってスタッフや子どもたちと一緒に料理を作りました。畑でとれる野菜は都会と様子が違い、人参はふさふさの葉っぱがついていて、実は直径1,5cm、長さ5cmの間引きされたものです。実はあんかけに使い、葉っぱは細かく刻んで味噌いためにしました。

 山の緑に囲まれて、自然農の畑や田んぼから食べ物を収穫し、みんなでご飯を作って楽しくいただく。シンプルな生活は人を元気にしてくれると実感する1泊2日の体験でした。

たかこさんと 後ろはみんなが暮らす家