2015年 新たな年を迎えて

1月1日大崎上島の神峰展望台で

新たな年を迎え、この年が全ての人の幸せと、人間以外の生き物にとっても幸せに向かう年となることを願い、祈ります。

 昨年、インドの環境活動家のバンダナ・シヴァさんのドキュメンタリー「いのちの種を抱きしめて」を観て魂が震えるような感動を受けました。シヴァさんの母親は厳格なガンジー思想の実践者だったそうで、彼女もそれに大きな影響を受け、今の時代に合った形でそれを実践しています。

 ガンジーの3つの思想

スワラージ:自由と自治

スワデシ:自給と地産地消

サティヤグラハ:不正にNOという責任

そしてガンジー の運動の象徴が塩と糸車でした。

当時インドを植民地支配していたイギリスが、塩を作ることを禁止していたのに対し、自分たちは自然の恵みである塩を作ると宣言しながら行進をしました。また糸車で自分たちの服を作り、イギリスから大量に入ってくる工業製品の服の不買運動を広げ、非暴力・不服従の独立運動をしたことは世界中の人々が知るところです。

 シヴァさんは自分にとっての糸車が種子を守ることであったと言っています。そしてグローバル企業が種を独占しようとしていることに対し、地域で守られてきた在来種の種を小規模に採取し、繋いで行く活動を続けています。

 シヴァさんの語った「エコロジーとは本来自分の家についての暮らしの科学だから、真の専門家は暮らしの中から生まれるのです。大地を、水を守るために行動するのは女達です。森が、川が、土地が、種が消え、暮らしが脅かされる時、危機を察知するのは女性達です。エコロジーとは私にとって、物事の繋がりを学ぶことなのです。」という言葉に深く共感し、夢中で書き取っていました。

 それから、自分にとっての糸車は何なのだろうと考えています。シヴァさんやガンジーの言葉をかみしめ、自分の心に正直に向きあい歩んでいく、そんな2015年にしたいと考えています。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。