予算特別委員会質疑より① 聞いて当事者の声~発達障がい通級学級の送迎のことなど

那須にある非電化工房のテーマパーク ムーミンハウスにて

2月末から行われた来年度の予算特別委員会で、特別支援教育について質問しました。

 発達障がいの子どもは週1回、人との関わり方やコミュニケーションの取り方,集団のルール理解,場面や状況に合わせた行動のコントロール等を学ぶため、情緒障害通級指導学級(通級学級)に通うことになっています。保護者から、通級学級には親の付き添いが義務付けられていて、高学年になり一人で通えるのに、付き添わなければならないのは負担だとの声が届きました。

 以前、ヘルパーとして勤務していた事業所では通級のためのガイドヘルパーを派遣していましたが、ヘルパーに通級学級に行く道順を説明した後、子どもがちゃんとわかっているからついて行けば大丈夫と付け加えていたことを思い出しました。子どものヘルパーを頼めば経済的な負担も増えるし、ヘルパーを受け入れられない子どもいます。お母さん達は、このために1日仕事を休まなければならず、正規の職に就きにくいとのこと。一人で通える子どもにもそれを認めず、一律の対応をしているのはなぜか、親と本人が納得していればそれを認めることはできないかと質問しました。子どもの力を信頼し、自信をつけさせること、能力を伸ばすための対応をしてほしいと思います。

 子どもを支援する体制として、スクールカウンセラーについても聞きました。学校にはスクールカウンセラーが二人配置されていて、週2日の相談日を設けているが、一人のカウンセラーが2日くることはできないかを質問。引き継ぎに時間をと、休み時間などに教室を回って声をかけてくれるカウンセラーがいて、とても助かったので、事例研究会などを開いて、多くのカウンセラーがそのようなやり方を共有できるよう研を行うことも求めました。

 区には特別支援教育推進計画があり各校に特別支援教育コーディネーターが配置されています。特別支援教育コーディネーターは、済美教育センターや通級学級の先生と情報を共有すること、通級での学習状況を担任の先生も共有することについても、しっかり行ってくれるよう確認しました。

 私は9月にも一般質問で特別支援教育について取り上げ、そのとき個別教育支援計画が必要な子どもには入学後の早い時期に作ると教育委員会から答えがありましたが、保護者が必要と感じているのに作ってもらっていないという声があったので、それが必要なのに、作成されないまま来てしまった子どもへの対処を求めました。

以前、特別支援教育コーディネーター(以下コーディネーター)をしっかり機能させるためのバックアップ体制について質問し、区からは様々な工夫をしているとの答えがありましたが、不十分と言う声を聞きました。ある学校では、コーディネーターは専門教科を受け持っており、コーディネーターとしての時間がとれていないのではないかとのこと。そのための環境整備がされているか、役割に対する手当はでているのか、コーディネーター業務の評価はしているか聞き、しっかり計画が実行される体制をとることを求めました。

 昨年9月の一般質問、10月の決算特別委員会から継続的にこの問題を取り上げてきましたが、今後も力を入れて取り組んでいきたいと思っています。