すべての子どもの学習権を保障するのが地域の学校!

「みんなの学校」木村泰子先生の話

初めて「みんなの学校」の映画を観たのは2年以上前になります。感想はこちらに書きました。

7月14日に息子の通う東田中学校で、みんなの学校の校長先生だった木村泰子先生の講演会が行われ、参加しました。今回で先生の話を聞くのは3回目になります。地域の方や、同じ学校の保護者の方たちと一緒に話を聞けるのは特別な意味があります。それは、ただ話を聞くだけでなく、聞いた話をどうやって自分たちが実践し、学校に関わろうかと共通の話をベースに一緒に考えることができるからです。継続してこの地域で上映会や講演会が開かれることをとてもありがたいと思います。

 

この学校には不登校の子どもはいません。むしろ、この学校には様々な問題を抱え、これまで学校に行けなかった子どもがたくさん転校してきていて、その子たちの居場所を全教師、そして地域の人たちやサポーター(保護者)、在校生が協力してつくりだしているのです。どんなに暴れたり、問題を起こしたりしても、それは問題がある子ではなくて困っている子どもです。その子を地域の学校が受け入れなかったらその子はどこへ行けばいいのか。憲法はすべての国民の教育を受ける権利を保障しているのだから、地域の学校はすべての子どもの学習権を保障するところ。すべての子どもに居場所がある、すべての子どもが安心して吸える空気がある学校をつくる、その思いでこれまでやってきたという話に心を打たれました。

 

障害児、発達障害、そんなレッテルを貼らないで、一人ひとりの子どもと向き合い、その子にとって何が必要かをその子どもから学び、自分の姿勢を常に省みて子どもと付き合ってきた先生の姿を感じて、自分もそうありたいと強く思いました。(道は遠いです)

 

昨年12月には、近くの杉2小学校で木村先生の講演会が開かれ、そこには校長先生をはじめ多くの先生方が参加されていました。その後杉2小からのお便りには、地域の人と先生が一緒になって学校をつくっていきましょうという呼びかけがされ、多くのボランティアが関わるようになっています。このような地域の動きに大きな希望を感じています。