使い終わった天ぷら油がどのように再生されるのか見学に行きました

2012年2月13日 14時15分 | カテゴリー: 活動報告

石けんになり、飼料になり、最後は肥料に無駄なく利用する

固まった油脂を水蒸気で温めて溶かす
固まった油脂を水蒸気で温めて溶かす
廃油の行き先がどうなっているか知りたくて、墨田区にある東京レンダリング協同組合に話を聞きに行き工場を見学させていただきました。レンダリングというのはもともと骨からエキスを抽出するという意味だそうです。

この協同組合では大手のスーパーやファーストフード店、自治体が個人家庭から集めたものまで廃油を手広く回収しています。範囲は東北地方から静岡ぐらいまでとのこと。震災以降範囲が広がったそうです。東日本大震災で東北にある廃油回収業者で操業できなくなったところが多数あり、回収してくれるところがなくなった飲食店が困って声がかかり遠くまで行くようになったそうです。また、東北のスーパーで商品として売られていたものが、被害を受けて容器の回りが傷ついたり汚くなったりして売れなくなったものも要請されて回収に行ったとのこと。

工場には飲食店からでる植物油の廃油、中華料理店で使用されているラード、食肉処理場から出る豚、牛、鳥の脂肪や内臓、骨も分別されて置かれていました。皮は塩漬けにされ冷凍されて大きなコンテナに入れられていました。これは東南アジアに運んでなめしてからまた日本で加工されるそう。

植物油はきれいに精製されてせっけんの原料として売られています。また動物の脂と配合されて動物の飼料に加工されたり、さまざまな用途に使用されています。油脂が抽出された後のものは肥料になり無駄なく利用されています。

都会での大量消費生活の陰には、見えないところでそれを支える仕事がたくさん存在することをまた知りました。

帰りにその廃油を精製して作られた液体せっけんと固形せっけんをいただきました。
成分を見ると「純石けん分(脂肪酸ナトリウム98%以上)」となっています。余分な添加物を含まない石けんは無色透明でにおいもせず気持ちがいいものでした。

純せっけんは下水に流されても分解が早く自然界への負担が少ないです。しかし純せっけんでも東南アジアから輸入されるヤシ油で作られるものはプランテーションで生産され、現地の人の労働力や土地を搾取していると言えます。東京で集められる廃油で作られた石けんを使うことで環境に負荷をかけることなく地産地消が進むといいと思いました。