子どもの居場所、小学校の校庭、幼稚園、保育園、子供園の土壌の放射線量の計測は初めの1歩です。
5月18日に「生活者ネット・みどりの未来」では、区長と教育長に面談し、「子ども関連施設の放射能測定についての要請」の文書を提出してきました。
そのときに教育長が心配していたのは、計測した後どうするのか、ということでした。保護者の心配は理解するが、もし放射性物質が検出された場合にすべての校庭と砂場と公園の土を削り、入れ替えを行うのか?
夏季にはプールが始まるがそれはどうするのか?
対応策が確定していないのに計測するのは難しい、ということを言っていました。確かにそれは理解できます。でも、だから計測できない、では困るのです。
このとき私が思ったのは、区民との話し合いを持ってほしい、ということです。区と区民の代表数名が、区の事情を説明してもらい、一度にすべてを求めるのではなく、優先順位の高い順に、話し合いで対応策を決めていく。いろんな意見を出し合って、妥協点を出していく、という姿勢が必要なのではないかと思います。
これは、今まで私たちが避けてきたことです。でも、多くの問題に解決策がない場合には、話し合いを持つことで、少しずつ事実に対する共通認識を持ち、それにどうやって対処するかを市民参加で決めて行く。そういう話し合いを通して、ひとりひとりが社会を作るのは自分自身だという意識を持つところから、本当にいのちが大切にされ、だれにとっても一番の宝である自然が大切にされる社会を作ることができるのだと思うのです。