子どもたちに語りたい「石けん」の話

石けん談議に参加して

 石けんの利用を広げたい 区の環境課との懇談会で 左は小松久子区議
 石けんの利用を広げたい 区の環境課との懇談会で 左は小松久子区議
6月14日、区の環境課の方々と石けん使用について懇談する機会があり、そこに参加しました。区議の小松久子さんが議会の一般質問で訴えたこと(こちら)が実って、改定されたH22年度から25年度の「杉並区環境基本計画」に「洗剤は環境対応タイプを選び、その使用は必要最低限にします」という1文が入ったそうです。環境対応タイプという表現はあいまいで、合成洗剤でもそのようにうたっているものもあるので、はっきり「石けん」としてほしかったのですが、まずはこれでも大きな進歩です。これを根拠に区の施設での石けん使用を呼びかけるなど施策を前進させる道が開けたといえるからです。

それは私にとってわくわくすることでした。私は汚れがひどいものは石けんで、それ以外は重曹のみで洗っていました。「今日も川や海にあまりひどい汚れを流さずにすんだ」というのが私個人の密かな喜びでした。でも、より多くの現場に働きかけることができれば、それだけ多くの川や海に住む生き物たちを助けられる。こうして話し合っている場は実際の現場に繋がっている。

想像はどんどん膨らんでいきます。例えば小学校の総合学習の時間にせっけんの学習会ができたらどうでしょう。合成洗剤は水中ですぐに分解される石けんと違い、界面活性剤がいつまでも水中に残るので、魚類のエラに吸着して呼吸ができなくなり死んでしまうそうです。川に大量に流せば界面活性剤の濃度を上げ、水生生物の生態に影響を及ぼします。

そんなことを学び、子どもたちに「川や海の魚たちがよろこんでいるよ。石けんを使ってくれたからぼくたちは気持ちよく生きていられる、と言っているよ。」こんな風に語りかけることができたら、子どもたちはそれを心で受け止め一生懸命行動に移してくれるでしょう。

いのちが大切にされる未来のために、私はいま自分に与えられたことに真剣に取り組もうと思うのでした。