お話会の報告①

保坂のぶとさんをゲストにお迎えして

9月9日は友人達が立ち上げてくれた“そね文子と未来を紡ぐ会”主催のお話会がありました。
平日の夜でしたが21人の参加者、ゲスト、私もそれぞれ話しができた良い会になりました。
ゲストには7月の選挙戦でお世話になった保坂のぶとさんをお迎えしました。

保坂さんのお話は、八ツ場ダムについて、貧困問題、教育問題、政治家のことなど幅広い話題が取り上げられました。
政権交代で民主党が与党になったとき、八ツ場ダムの建設中止が大きな話題になりました。その現場がその後どうなったのか。実は水をせき止めるダムの本体部分だけが中止され、それに関連する他の工事はどんどん進められているといいます。そしてダム全体の予算の9割がダム本体以外の工事で、それは推進するという普通の感覚では理解できないことが政治的には容認され今も工事は着々と進んでいるという話。
 遊説中に出会った労働者から、同じ現場仕事を続けているが、どんどん日当が減ってきていて生活もどんどん苦しくなってきていると訴えられたという。90年代のバブル崩壊後の不景気の時にはみんなある程度の貯金を持っていたが、今はその貯金も底を尽き、貯金の無い世帯が国民全体の1/4にもなり、給料が下がっているため食べ物も充分に食べられない人たちが実際にでてきているという話。
日本の教育は、100点満点から間違った箇所の点数を引く減点法。それは個性を伸ばすのではなく、企業に入ったときに効率的に動けるある程度均一な人間を作る教育方法だという話。
政治家が自己責任という言葉を使いだしたが、これほど政治家を怠けさせる言葉はない、等々。幅広いお話をしていただきました。とても書ききれないので、もっと知りたい方は保坂さんのホームページを読んでください。

保坂さんの話が終ると、参加者からは次々に質問があがりました。
中でも私の印象に残った話をひとつ。この質問をしてくれた方は学校が合わず、あまり学校にいかなかったそう。読むことが苦手で学習障害と診断されたことがあるといいます。文明という言葉があるが、今の文明社会というのは、文に明るい人がそうでない人を差別する社会なのではないか、と彼は思っているとのこと。今まで考えたことも無かった視点。学校に行かないと、また文章をあまり読まないと、こんなオリジナルな見方ができるようになるのかと思いました。普通に学校に行った私は、気づかないうちにいろんな個性を削ぎ取られて来たのだろうと感じました。