妊娠中に通った助産院では医療に頼らず自然に出産することに向けて、食事指導がありました。そのときに薦められたのが日本の伝統食、“まごはやさしい”(豆類、ごま、わかめ(海藻類)、野菜、魚(小魚)、しい茸、芋類)でした。これまで栄養があるから食べたほうがいいと言われていた乳製品や肉類はたまに、という考え方にある程度納得はしたものの、食習慣を変えることは難しく、肉類や乳製品も食べていました。
大きく変わったのは、子どもが生まれた後でした。息子に喘息が出て、薬を一生飲ませ続けるしかないと言われたときに、食事でなんとかしたいと思い探求を始めました。そのときに出会ったのが酵素玄米でした。本当に美味しくて消化吸収もすごくいいということです。これを食事の基本に置くことで、私自身の「いったい子どもに何を食べさせたらいいの」という迷いが取りあえず解消され、安心感を得られたことが一番の収穫だったかもしれません。そして肉類の量と回数を徐々に減らしていき、今は我が家でそれを買うことはほとんどなくなりました。
でも息子は保育園にお世話になっているので、給食は普通に食べています。牛乳だけは除去してもらっていましたが、先月からはそれもやめました。おじいちゃん達から牛乳を飲ませてもらい、先月「オレ牛乳飲めたよ。牛乳、美味しかったから保育園でも飲みたい」と言ってきたのです。ここ2年は喘息もまったく出ていないので、本人の希望に沿うように保育園にお願いしました。
肉類をやめるにあたって、どうやったらそれでも家族に美味しいと思ってもらえる食事を用意することができるか模索してきました。
そしてマクロビオディック、大谷ゆみこさんのつぶつぶ雑穀料理、ローフードなどに出会い、その奥が深く豊かな世界を知りました。
また玄米菜食は平和活動、環境保護活動、動物愛護の活動にもつながっていました。1日30品目(かなり大変です)の考え方から開放され楽になるというメリットもありました。
最後に、これを続ける私自身の一番の秘訣は、あまり厳格に考えず楽しくいい加減にやるということです。