カフェ「ここち屋」閉店

お昼寝しても大丈夫、こんな居場所がもっとあればいい

思わず入りたくなる灯り
思わず入りたくなる灯り
お世話になったここち屋が、去年12月31日で閉店しました。堀ノ内の古民家をいろんな人たちが手作りで改造してカフェをやっていて、去年の6月ごろから通うようになりました。7月11日に選挙が終り、しばらく時間があったときにそこで何度か日替わりシェフをやらせてもらいました。

自由に落書きできる壁があって、部屋の中にはいろんなメッセージが貼ってありました。
もっと写真をとっておけばよかったなあと思います。私はこんな風に受け取りました。「悩んでいる人も生き辛い人もみんなおいで。ここで好きに居ていいよ。ここは駆け込みカフェだよ。」と。

学校帰りの子どもが入ってきて、「ああ、喉渇いた、水飲もう」と言って水を飲んで少し休んで出て行ったり、友達同士で来てジュースを飲みながら宿題をやっていったりしました。学校に行けなくなった子たちが勉強を教えてもらう会をやっていたのに出会ったこともありました。

日替わりシェフにはやりたいと思った人は誰でもなれました。お給料はありません。

私は突然候補者になった7月の補欠選挙の後、仕事も辞めてしまったので、空白の時間をどう過ごして良いかわからずにいました。そんなときここち屋を手伝わせてもらい、暑くてお客さんが少なかったので、厨房で話をしながら店の人たちと一緒に居たり、お客さんと話したりして時間を過ごせたのは私にとって本当にありがたいことでした。
私もここち屋に駆け込んで、助けてもらったのだなあと思います。

「12月30日はオールナイトだから来てなー」というお知らせを見て、ありがとうを言いたくて行ってきました。そこでここち屋が縁で知り合えた人たちに会い、また新しい人たちと出会いました。長い時間そこに集った人たちと共に過ごし、気が済んだと思って店を出たら夜中の2時半でした。

そとから眺めると、裸電球の灯りが暖かく、思わずまた入りたくなってしまうのを我慢して写真を撮り、家に帰りました。

ここに来た人それぞれにいろんな出会いや思いを残してくれたここち屋、本当にありがとう。ここは終わりになるけれど、また他のところでこんな場所が生まれることをこんどは自分が手伝おうと思います。