母はあまりの驚きでそのことを受け入れられず「国会にいる政治家達はバカみたいなことばかりやってるじゃない!」と言って怒り「曽根さん(私の夫)や曽根の家の人が良いっていうんだったらいいけど、そうじゃないんだったらやめなさい!」という反応でした。
7月の選挙が終った後、実家に帰る度に、区議会とはどういうところか、何がやりたくて選挙にでようとしているのか、ということを少しずつ母に話しました。
私が心から自然を大切に思うようになったのは母の影響でした。母は家でいろんな野菜を作り、鶏を飼い、休みの日には山や川に連れて行ってくれました。台所で出た野菜くずは鶏にやったり、庭に埋めて堆肥にしたり、水や電気を大切に使うことを教えてくれたのもみんな母なのです。
私は、区議になったらもっとたくさんの人たちが電気や水を大切にしたり、川をきれいにしたり緑を減らさない仕組みを作りたい、ということを家に帰る度に少しずつ母に話しました。母もそれを少しずつ受け入れてくれるようになりました。でも朝の遊説は大変だという話をすると「今からでも止めるわけにはかないの?」と聞いたりします。
先日電話で、遊説などの活動のために黄色いマフラーを探したけど見つからなくて、仕方ないから自分で編もうと思って毛糸を買ったけど編む時間がない、と話したら、母は家まで毛糸を取りに来てすぐに編んで、それをまた届けてくれました。
70歳を過ぎて、娘が理解を超えることを始めて、でもそれを受け入れ変わってくれる母に、これまで育ててもらい、今も支えてもらっている。だから今、私はこうしていられるのだと思うのです。