そんな中、文部科学省は4月19日、福島県教育委員会や関係機関に、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルト、屋外において3.8マイクロシーベルト/時という基準を、通知しました。3.8マイクロシーベルト/時は労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量です。
また、子どもの放射線に対する感受性の強さと内部被曝も考慮に入れていません。
今この措置に対して即時撤回を求める署名活動が行われています。
福島に住んでいる人々の気持ちを考えると、怒りと悲しみでいてもたってもいられない気持ちになります。こちらから署名用紙をプリントアウトし、持ち歩くことにしました。
そして、これまで鎌仲ひとみ監督の映画上映会など脱原発の活動してきた「大地とつながる母の会」で街頭署名をしようと計画しています。また、杉並・生活者ネットワークでも今後取り組んでいこうと話し合っています。
5月23日には、文部科学大臣への要請と参議院議員会館で院内集会「福島の子どもたちを守れ!」(主催「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」)が開かれる予定です。ぜひ私も行こうと考えています。
文部科学省の対応は子どもたちの健康と安全な生活を守るという観点にまったく立っていないといわざるを得ません。そのようなところに物事を任せておくわけにはいかないのです。一人一人が、本当に大切なことは何なのかを考え、行動に移していくことからしか希望のもてる未来は作っていけないのだと思います。