「これからの未来を考えよう」に参加しました

自由に話せる環境を回りにつくることから始めたい

6月25日は、主に幼い子どもを持つお母さん達が中心になって3.11の震災後に杉並で動き始めたグループの企画「これからの未来を考えよう」に参加しました。

その日の構成は、鎌仲ひとみ監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の製作過程を公開したビデオレター「ぶんぶん通信」の上映後、私が10分程お話をし、その後グループディスカッションを行うというものでした。

会場には赤ちゃん連れのご夫婦や子どもを連れたお母さんが多くいらっしゃいました。福島第一原発の事故で放射性物質が東京でも観測され、日々の子育てに不安を抱え、これから子ども達をどうやって放射能の被害から守っていくか、そんな思いを持って参加された方が多かったのだと思います。

「ぶんぶん通信」には原発建設予定地で反対運動をする祝島の島民達の暮らしが描かれていました。豊かな自然の恵みを大切にした農業、漁業で暮らすことのすばらしさ、それを破壊する原発建設への反対は、今改めて本当に大切なことだと誰もが実感したのではないでしょうか。

グループディスカッションでは、日常的に会う人達ともっと普通に放射能の心配や原発の是非を問う話などしたいが、それができないという多くの声が聞かれました。一方で放射能の測定を求めるために初めて署名活動をして、変な目で見る人もいたけれど自分も同じ気持ちだと話してくれる人もいて良いつながりができたという体験を話してくれる方もいました。政治がわかりにくい、選挙で誰を選んでいいかわからないという話も出ました。私からは、議員に自分の聞きたいことについて質問状を送ったり、それを日常的に回りの人と話をしたり、政治についても話せる環境を少しずつ作り、脱原発に取り組む気持ちのある議員を選ぶことが大切だとお話しました。

会の最後にはチェルノブイリで小児ガンに苦しむ子ども達とそれを支援している医師を描いた5分ぐらいの映像を見ました。これは、確実にこれから日本で近い未来に起こることだと思います。会を主催した“おひさま会”の方達はこの福島の原発事故を機に自分達で子どもの未来を守るために活動を始めました。多くの大人達が社会に自ら責任を持ち、行動を起こし始めたことには希望を感じています。今、少しでも子ども達のリスクを減らすために、新しい方達とも繋がって私も活動を進めて行きたいと思います。