さようなら原発10万人集会に参加して

全原発廃炉まで絶対あきらめない

7月16日、さようなら原発10万人集会に夫、息子と一緒に参加しました。
主催者発表で17万人が参加したとされています。集会のステージ周辺は多くの人で溢れ、とても近づける状態ではありませんでしたが、呼びかけ人の人たちの訴えは良く聞こえました。大江健三郎さんの「私達は侮辱されている」という言葉。福島の故郷を失った人たちはもちろんのこと、東京に住む私自身も放射能のことを考えないでいられる日はありません。大気や海が汚染され、生活の基盤を失った福島の人々の困難は何も解決していません。
そんな状況の中での大飯原発再稼動は侮辱されているという表現がぴったりです。さすがは作家、表現力が豊かだと感心。澤地久枝さんの「日本は小さい国になって行けばいいのです」に拍手が沸きました。それぞれの話が心に響きました。

その後はパレードに参加し代々木公園から明治公園まで歩きました。いつも親の意向で有無を言わさずデモに連れてこられる息子は歩きながら「帰りたい!」を連発し私にパンチをしては泣きそうになって怒っています。それをなだめながら歩いていると、みんなをリードして「原発止めろ! いのちを守れ!」と声を出していた夫が息子を肩車して歩き出しました。しばらくはブスっとしていたのですが、夫の気持ちが伝わり、気が付くと息子が一緒に「原発止めろ!」と小さい声をだしていました。しばらくすると、もう降りると言って、その後は主体的にゴールの明治公園までしっかり歩きました。こんなことは初めてでありがたいことでした。

明治公園では今政府が求めている「エネルギー・環境に関する選択肢」に対するパブリックコメントを広めるためのチラシが配られていました。こちらも政府に声を届ける正式な手続きとしてぜひ多くの人に参加してほしいものです。

すべての原発が廃炉になるまで、もう絶対にあきらめるわけにはいきません。