決算特別委員会が開かれました

9月5日から始まった区議会、第3回定例会では決算特別委員会が開かれました。毎年この時期に開かれ、前年度に行政の業務が適切に行われたか、お金の使われ方はどうだったかを、議員がいろいろ質問し審査する場が決算特別委員会です。

 議員は委員会が開かれる2週間前までに、行政に審査に必要となる資料を請求します。全議員から請求された資料のナンバーが400を超えていますから、この時期区の職員は資料を作るために大変忙しいことと思います。

 例えば私は今回、保育園、児童館、小中学校で使用されている手洗い用せっけんの資料を提出してもらいました。すべての施設の使用している資料はいただけませんでしたが、シャボネット、キレイキレイハンドソープ、ビオレU泡ハンドソープ、ミューズ、手洗い用無添加せっけん、レモンせっけんなどが使用されていることがわかりました。小学校では調査した8校中7校が“手洗い用無添加せっけん”を使用していたのは望ましいことなので、さらにそれを進めていただきたいと思い、質問に取り上げました。

 手洗い用無添加せっけんの成分は石けん素地のみですが、それ以外のものは香料、着色料、発泡剤、殺菌剤、合成界面活性剤などさまざまな添加物が入っています。環境のためにも、子ども達のためにもできる限りそれらの化学物質を取り除きたいと考えるが、区はどう考えるか。手洗い用無添加せっけんの使用をさらに進めていただきたいがどう考えるかと質問すると、検討しますとの答えでした。これから、この検討がどう進んでいるか、折りをみて確認したいと思います。

 このように、決算と言っても行政の事業について、なんでも質問していい場なのです。ただし、一回の一人の持ち時間が5分から6分と決まっていて、その時間が4回もらえます。質問している間に秒刻みで時間が表示され、6分たつとピーっと大きな音で終了が告げられるので、その間になるべく多くの質問を盛り込みます。

 一般質問は時間制限がゆるく、1つの問題をあらゆる角度から取り上げ、その背景についても充分説明しながらいくつもの質問をまとめて話します。それに対して行政側からもまとめて答えをもらうので、どの質問に対してどう答えているのかわかりにくいことがありますが、決算特別委員会は一問一答方式なので、やっている方も聞いている人もわかりやすいと思います。

 議員は何をしているのかわからないと思う人が多いと思います。一年の決算を通して区が区民のために適切に仕事をしてくれているか確認し、また区民の声を伝えるのが私達の仕事です。