学校給食のアレルギー対応が変りました ~ 算特別委員会での質問より~

予算特別委員会で質疑中

前回のホームページに学校給食における牛乳について書いたら、さまざまな声をいただきました。そして、この3月から学校給食のアレルギー対応が変わったことがわかりました。

 診断書にアレルギーがあると書かれた食品についてはすべて除去することになるそうです。これで問題になったのが牛乳。診断書に「牛乳を飲むことは避けてください。ただし乳製品や食材として使われる牛乳まで除去する必要はありません」とこのように書かれていた子どもたちです。今後は調理品もすべて除去食になります。それで対応できないときはおかずを持ってきてくださいとのこと。これまでは飲料としての牛乳だけをぬく対応をしてもらっていた保護者の方たちから、とまどいの声が届き、このような方たちが一定数いたことがわかりました。

 医師や保護者が大丈夫だと言っているものについてもだめというのか疑問を感じ、3月10日の予算特別委員会で質問にとりあげました。そのときの様子はこちらで見られます。

しかし、私の質問は飲みものとして出される牛乳は飲まないけれど、調理品についてはそのままでいいという子どもについてこれまで事故があったか聞いているのに、質問がすりかえられ、聞いていることには答えていただけませんでした。

 アレルギーの診断書は出していないけれど、牛乳を飲みたくない人への対応についても質問しました。3.11の原発事故を境に、放射能を心配し、子どもに牛乳を飲ませたくない保護者が急増したことがあり、区はそのときから、理由のいかんに関わらず飲まないということもには無理に飲むよう指導しないことになっていました。

 私は妊娠したとき、助産院で牛乳や乳製品を取り過ぎないように、なるべく和食中心でとの栄養指導を受けましたが、他の産科でもこのような指導をしていると聞きました。妊娠出産を通して、また子どもの病気をきっかけに食事を見直すことで、また放射能を心配して等、さまざまな理由から牛乳を飲ませない選択をする保護者は少数であっても一定の数がいることは事実です。

 このような理由ではじめから保護者が「牛乳を飲ませません」と申し出ていても、その分の牛乳は発注され、残ると給食室の流しに捨てられています。この分をはじめから発注しないということはできないか聞きましたが、これについても「ご理解ください」と繰り返され、納得できる答えはいただけませんでした。

 牛乳1杯を流しに捨てると、それを魚が棲める水にするためにはバスタブ11杯分の水が必要になると、区が出しているパンフレットには書かれています。環境教育を進める学校でこのようなことが行われていることには疑問を感じます。