コニファーいわびつ 風評被害と言わないで!

6月2日に開かれた区民生活委員会でのことです。区が施設を保有し、民間に運営を委託している民営化宿泊施設「コニファーいわびつ」についての報告がありました。私も一度視察で訪れたことがありますが、山の合間にホテルやログハウス、キャンプ場があって、夏休みには家族で行きたくなるような自然が豊かなところです。

 報告には「原発事故による風評被害も影響し、利用者数が震災前の水準に回復しない」とあり、震災前は2万人だった利用者が1万2千人にまで減っているということです。

 実際にそこの放射線量を測っているのか、数値はどうなのか質問すると、「東吾妻町は汚染状況重点調査地域として指定を受けていて、除染処理は完了していると東吾妻町でも確認しているので、放射能の影響は現在は無いということでございます」との担当課長の答え。

私は「コニファーいわびつ」を測ったかどうか聞きたかったので、再度聞くと「コニファーいわびつをやったかどうかは確認されていませんけど、道路、緑地、公園、住宅、農地、牧草地はそれぞれに調査して、必要な除染を行っていると聞いてございます」と。

・・・あのー、私が聞いているのはコニファーいわびつのことなんですけど。緊張する委員会でのやり取りで、私は何度も同じことを聞いてしまいました。まったく質問に答えてもらっている気がしませんでした。そして、後からテープを聞きなおしました。最後に課長は「東吾妻町全体としまして除染は終了しているということですので、コニファーいわびつにつきましても除染は終了しているという認識でございます」と答えていました。

 コニファーいわびつの放射線量はホームページに掲載されていないし、除染したかどうかもわからない。放射線量が高く汚染状況重点調査地域の山間部、森の中にある場所が心配なのは当たり前ではないでしょうか。それを風評被害といえるでしょうか?風評被害とは、数値が示されているのに、なんだか心配だからと避けることではないのでしょうか?数値を示さないで、測定したかどうかも除染したかどうかも把握していないで、でも東吾妻町は除染が終了しているから、コニファーいわびつも大丈夫と言って押し切るとは! 区の不誠実な態度が残念です。

 後から課長には、放射線量を確認してもらうようお願いしました。