23区中1位(最少)! 杉並区民の一人1日当たりのごみ排出量

左から世田谷ネットの植田さん、江東ネットの図師さん、練馬ネットの橋本さんと

8月4日、毎年1回、都民がごみについて心ゆくまで話し合う「東京23区とことん討論会」に参加しました。

 午前中の基調講演には途中からの参加。午後は3つの分科会に分かれて討論する形。私は第三分科会「ごみは減るのに、清掃工場はなぜ減らないの?」に参加しました。この分科会のパネリストは練馬区のごみ減量対策担当の職員2名と23区清掃一部事務組合の方でした。

 練馬区は23区の中でも一人1日当たりのごみ排出量の少なさは23区中1位2位を争っています。練馬区の職員はそのことに誇りを持った様子で区の取り組みを説明してくれました。ちなみに練馬区と競い25年度の1位を515gで獲得したのは、杉並区なんですよ!練馬区はごみを資源として活用するための資源循環センターを持っています。以前私も視察にいきました。こちら

 さて、練馬区では集めているけれど杉並区では集めていない資源ごみがいくつかありました。乾電池、使用済み蛍光灯、廃食用油です。また、小中学校と保育園から出る給食の残渣をリサイクルして肥料にしていることも、杉並区には無いすばらしい取り組みです。杉並区でもぜひこれらに取り組んで、1位をキープし続けてほしいと思い、後日杉並区のごみ減量対策課長にお願いに行きました。

 ここで、この一人当たりの排出量に影響を与えるけれど、家庭の責任ではどうにもならないこと、また気になったことについても書いておきます。それは、この一人当たりのごみ排出量には事業所から出るごみも加算されているということです。この分科会に出てわかったのですが、23区の清掃工場には事業系ごみの持ち込みが多くあります。事業系ごみはお金を払って処理されるものですが、その処理単価、が自治体によって大きく違うのです。一番高いのは府中市で1kg当たり57円、武蔵野市、国分寺市、日野市は55円かかるのに対し、23区は15.5円なのです。これでは、周りの市部から23区に事業系ごみを持ち込む業者を生み出すことにならないでしょうか。これについては今後調べて行こうと思います。

 さて、1位をキープするために(かなりこだわってます)私にできることは何でしょう。杉並・生活者ネットワークの事務所では4月から使用済み油の回収を始めましたが、こちらにはコンスタントに油が持ち込まれています。この拠点をもっと増やすために声をかけ、また使用済み油を持ってきてくれるようもっと多くの人に呼びかけようと思います。そして、区でも使用済み油の回収に協力してくれるよう、働きかけて行こうと思いました。