自然療法 肉体があることの大変さを考えた砂浴体験
夏休みの恒例となった行事、友人が移住した大崎上島に家族で行ってきました。海あり、山ありの島の古民家で、友人家族、他の友達も、にぎやかに過ごしました。
そこで今年チャレンジしたのが砂浴。自然療法の大家、東城百合子先生が、「家庭でできる自然療法」というバイブルのように読み継がれている本の中で、そのすばらしいデトックス効果を語っています。
やり方は、砂浜にシャベルで自分の体と同じ大きさの穴を掘り、そこになるべく肌が露出する水着(ビキニタイプ)を着て、横になります。その上から砂をかけてもらって、頭だけは出し、日よけに傘を立ててもらいます。本には、「健康な人はスムーズに毒素が出てくれるから気持ちよく眠ります」とありますが、私は入って数分で、いたるところがチクチクと痛んだり、痒くなったりし始めました。あるときは蜂に刺されたのではと思うような痛みがあちこちに走り、そこを触ったり掻いたりしたくても体を動かせない辛さに、となりで一緒に砂の中に埋まっていた友人に弱音を吐きまくりました。
結局、中1時間の休憩をとり、砂浴をした時間は2時間半でした。朝8時ごろから始めて8時間ほど入るといいということでしたが、とても無理です!本には「初めての方は、そちこちかゆくなってきて苦しくなります。これは、砂が毒素を吸いだそうとして新陳代謝は猛然とよくなりますが、皮膚の排気口は体制ができていないので毒素をだしきれません。」とあります。さらっと書いてありますが、あの全身のかゆみと痛みを味わうのかと思うと私は2度と砂浴をすることはないでしょう。
砂の重み、動けず痒いところに手が届かない苦しさ、肉体を持つことの大変さを実感しました。寝たきりになることの疑似体験だったと思もいます。そして日ごろから関わっている、子宮頸がんワクチン副反応で苦しんでいる被害者の方たちが訴える、24時間365日、途切れることのない全身の痛みのどれだけ辛いことかをほんの少し体験できたのではないかと思います。
さて、デトックス効果のほうは、目だった変化は感じられませんでした。普段から体に意識を向けていないことの表れでしょうか。
この原稿を書いていたら、一緒に砂浴をした友人から、私たちが砂浴をした海岸はあまり砂浴に向いていなかったというメールが来ました。いろんな砂浜でやった方が、私たちのした海岸はチクチクして良くなかったと。機会があれば、他の場所でもう一度試してみましょうか。