女の平和 国会を囲んだヒューマンチェーンに参加して

宮子あずささんと一緒に

特定秘密保護法の施行、集団的自衛権の行使容認の閣議決定、そして昨年末の衆議院議員解散総選挙での議席確保により、安倍政権の暴走が加速しようとしています。それに危機感を持った女性達が、安倍政権にNOを伝えるため、1月17日、赤いものを身につけ、国会を取り囲むシューマンチェーンが行われました。

 私は国立・ネットの前田せつ子さんと一緒に参加しました。どこでヒューマンチェーンに参加しても正門前で行われたリレートークがはっきり聞こえるよう、各所にスピーカーが設置されていました。一人一人のスピーチに感動しました。

看護師で東京新聞のコラムで何度も参加を呼びかけていた宮子あずささんは、以前患者にはとても良い精神病院に勤めていましたが、そこは働く者にとってはブラック病院だったという話をしました。サービス残業は当たり前、有給もまったく取れない状態で、彼女が婦長になったとき、サービス残業をさせ、有給をとらせないことが良い管理職だと考えるようになっていったことを振り返り、社会で頑張ることの難しさ、自分を振り返ることの大切さを話されたのが印象に残りました。

 しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石千衣子さんは、日本は平和だと言われていますが、貧困状態にあり平和とは言えない生活をしている子どもたちがいることを話されました。無料塾にやってくる子どもたちはネット右翼と言われるような、靖国神社に参拝に行くような子どもたちです。自分が大変な状態にあるから、自分に誇りを取りもどす拠り所がほしくて、安倍政権に共感する。だから貧困状態におかれた子どもたちを救っていかない限り、ネット右翼はなくならないという話に考えさせられました。

 この運動をつくるのに関わってくれたすべての方に感謝し、思いを共有したいと思います。当日は女性だけでなく、これに共感した男性もたくさん参加し、サポートして下さっていました。まちで声を上げること、人に伝えることと同時に、自分の暮らしからどうやって平和をつくっていくか、内省しつつ歩んでいきたいと思います。

左から国立ネットの小川さん、前田せつ子さん、小平ネットの日向さんと一緒に