若い人たちへ 自分たちのために選挙に行きましょう

地域を歩いていて、20代の若い人たちから、「選挙は誰に入れていいかわからないから行くかどうかわからない」という言葉を聞くことがあります。確かに、定数48名のところに70名以上が立候補する杉並区議会議員の選挙は、誰に投票したらいいかわからないという気持ちは理解できます。

 政策チラシがポストに入ったり、街頭でもらったりしますが、みんな良いことばかり言っていて、なかなか差別化できません。でも、70数名からたった一人を選ばなければならないわけではありませんから、全ての人のチラシを見比べようとする必要はありません。ひとつの提案ですが、まずは自分の年齢に近い人から政策を見てみるのはいかがでしょうか?育ってきた時代背景を共有している候補者がどんなことを考え、政策提案しているかネットなどで調べ、街頭演説の予定を事務所に問い合わせ、演説を聴いたり、直接質問してみるといいと思います。

 そんな時間はない、という声が聞こえてきそうですね。でも、社会が超少子高齢化を迎え、そこを支えていかなければならない若者が、自分の意思を政治に反映させることなく、ただただ苦しさを強いられる社会を押しつけられたら困りますよね。政治も経済会も目先のことばかり考えていて、長期的に持続可能な社会になっていない、ということはそのツケが未来に先送りされているということです。私たち少し先に生まれた者は今の社会のままでは若者や子どもに申し訳なく、持続可能な社会をつくるために頑張ろうと思っています。ですから若い人たちには、自分たちを守るために、ぜひしっかり考えて、参加してほしいと思います。

 例えば原発の問題。原発は動かせば処理方法が確立していない核のごみを生み出し続ける無責任なものです。これは区議会が直接扱う問題ではありませんが、区議会から国に意見書を出すことはできます。しかし、今の与党が大半をしめる区議会では、原発反対の意見書を区議会から出すことはできません。秘密保護法や集団的自衛権の行使容認についても多くの自治体から反対の意見書が出ていますが、その意見書が出せないのが今の杉並区議会です。

  みんなが良い言葉だけを並べて、選挙をわかりにくくしたり、良いこと言っても実現できないと思わせてしまっていることに区議の一人として責任を感じています。これから南阿佐谷駅や浜田山駅で街頭演説をする予定なので、見かけたらぜひ声をかけ、疑問に思ったことは聞いて下さい。区議会議員は区民の声の代弁者です。未来にわたって安心できる社会をつくるために、一緒に考えたいと思っています。