総合の授業「環境」「伝統文化」「障がい者理解」に参観して
1月12日は息子の通う中学校の学校公開に参観しました。
総合的な学習で、1年生は「環境」2年生は「伝統文化」3年生は「障がい者理解」をテーマに外部講師を招いた授業が行われました。私は2時間目が始まるころに行って、すべての授業を少しずつ見せてもらおうと思ったのですが、最初に入った「環境」の授業に引き付けられて最後まで見てしまいました。
環境の授業の外部講師は杉並・地域エネルギー協議会の方で、太陽光発電パネルとコンバーター、蓄電池のこと、地球温暖化の今後のシミュレーションなど興味深い内容でした。温暖化の被害は今でも巨大台風や災害級の夏の熱さ、ゲリラ豪雨などで実感するようになりました。今対策をしないと数十年後の天気予報である夏の日の最高気温は関東地方44℃、また南極などの氷がとけると東京23区はほとんど水没し小金井市が海岸線になるなど具体例をあげての説明があり、一人一人が今から取り組むことの大切さを実感できる授業で、生徒たちも興味を持って参加していました。
3時間目は3年生の「障がい者理解」の授業に行きましたが、これも最後まで聞かずにはいられない魅力的な授業でした。講師としてボランティアセンターの方と全盲の視覚障がいがあるミヨシさんが話をしてくださいました。最初に、自分は話をしているときにうなずかれたり、視線を向けられてもわからないので、声を出して反応してほしいという話がありました。ミヨシさんは小さいころからスポーツが大好き。通っていた盲学校でも先生がいろんな経験をさせたいと、自転車や一輪車にのったり、トランポリンをしたりしたそうです。高校のときは陸上をやっていて、幅跳びで金メダルを取ったこともあるそう。その後音楽大学に入り、今は音楽家として演奏活動でヨーロッパに行くこともあるそうで、活動的なことに驚きました。
街中で白杖を持った人を見かけたら、自分で歩けているから大丈夫と思わず、何かお手伝いできることはありませんか、と声をかけ手伝ってもらえると安心して歩けるということです。生徒が実際に声をかけ、ミヨシさんに手を貸して机の間を歩く誘導にチャレンジしました。
ミヨシさんへの質問の時間にはいろいろと出ましたが、最後に保護者の方から、ご両親がミヨシさんのことを育てるときにどんなことを心がけていたかと問われると、障がいがあるからと言ってうちの中に閉じ込めず、どこへでも連れて行っていろんなことを経験できるようにしていたと話してくれました。彼女の明るく親しみやすい人柄もあり、視覚障がい者への理解と親しみが深まる時間でした。