2019そね文子の挑戦【その1】廃油回収と脱原発

私が初めて挑戦した2011年の区議選は東日本大震災、福島第一原発事故の直後でした。杉並区でも小学校の校庭に敷かれていた芝生の養生シートから1キロ当たり9万ベクレル以上の放射性物質が検出され大きなニュースになりました。

荻窪駅頭で政策を訴える 3/17

また東京の金町浄水場の水から放射性ヨウ素が検出され、杉並区は乳児がいる家庭にペットボトルの無料配布を行いました。福島から遠く離れた杉並にいてさえ、幼い子どもを持つ親にとって放射能の恐怖におびえる日々のことは忘れられません。

原発は事故を起こせば自分の生活に大きな影響が及ぶことを実感しました。私は、原発に頼らない社会をつくることが安心・安全な暮らしのための原点だと考えます。

原発は40年たてば廃炉にするのがルールですが、東京から110キロしか離れていない東海第2原発は、40年を超えたのに再稼働されようとしています。もしそこで事故が起これば東京が大惨事になるのは間違いありません。私は区民の皆さんと共に、この原発再稼働を止めるため杉並区議会から意見書を提出する取り組みを強く進めたいと考えています。

また私は、脱原発のための杉並区でもできる具体的な取り組みを提案してきました。その一つは、家庭から出る使用済み油の活用です。

区役所の隣にある生活者ネットワークの事務所では、この4年間、家庭で使い終わった油の回収を行ってきました。この油は、バイオディーゼル燃料という軽油の代替燃料になるのです。この燃料を使って発電機を動かし、電気をつくることができます。また、トラックやバスの燃料にもなります。有名な目黒川のライトアップもこのバイオディーゼル燃料で行われています。

私は杉並区でこの使用済み油の回収を行うよう、繰り返し提案してきましたが、やっとこの4月から区内5か所で回収が始まりました。回収場所は区役所、高井戸にある環境活動推進センター、そして3か所の清掃事務所です。これまで、新聞紙にしみこませたり、固めたりして捨てていた使用済みの油を回収拠点に持って行って、ぜひ多くの区民に純東京産のエネルギーを生み出す取り組みに参加していただきたいと思います。

そして、回収拠点を地域区民センターや図書館などにも設置することによって、さらにこの取り組みを広げ、小さなことからも脱原発を進めていきます。