一般質問より② HPVワクチン薬害を繰り返さないために
私がこの質問をしなければと思った理由についても書いておきます。
10月に厚労省からの通知が出たため、私は担当課に杉並区はどうするのか確認したところ、区では重篤な被害者が出たこともあり、慎重に考えている。情報提供ははがきにしようと考えているが、今年度は出さないとのことで安堵していました。
しかし2月初めに区内の中学生の保護者から、こんなはがきが来ましたと「HPV感染症予防ワクチン接種のお知らせ」と書かれたはがきを渡されたのです。こういうはがきが来たら、副反応のことを知らない保護者は娘に打たせる人もいると思うと。
なぜ今年度は出さないと言っていた直後の12月に区は急遽はがきを出したのか質問しました。区は医師会から一刻も早くHPVワクチンの情報提供を行うよう要望があったためと答えました。
杉並区内には2011年に中学1年生の時にワクチンを接種し、その直後から様々な症状がでて10日後には寝たきりになり、その後何年も学校に通えなくなった重篤な被害者が出ていました。接種を行ったのも、入院治療を行ったのも区内の医療機関です。区もその被害者に長いこと対応してきた経緯があります。そのような事例を医師会と区が共有し、二度と同じ被害を出さないとの意思確認をしてほしいと思い、情報共有を行うよう強く要望しました。
区がリーフレットではなくはがきで情報提供したことは良いと思います。今後もリーフレットを送らないよう求めると、区も国が作ったリーフレットは現在も積極的勧奨が控えられていることが分かりにくいので使用しないと。区民からの相談や予診票を渡すときには区が独自に作ったリーフレットを使い、副反応の可能性も含めて説明するとのこと。区のリーフレットにはしっかりと注意喚起がされているので、これは評価できます。
区の送ったはがきには、HPV感染症に関する区HPと厚労省HPのQRコードが記載されています。区HPの内容は現在接種がお勧めされていないことがわかる内容ですが、厚労省のHPではそれがわかりません。はがきには区HPのQRコードだけを記載することを求めました。
1月26日、厚労省は各自治体が情報提供することの再通知を出し、その中には情報提供の実施状況を調査するという、脅しともとれるような内容がありました。2度と被害者を出さないために、今私たちが自治体に声を届けていくことが本当に大切です。