年頭にあたって

叔母の病室の窓から。早く叔母さんもこの景色を楽しめるようになってほしい

新年、あけましておめでとうございます。

2023年が地球に暮らす、すべての人と生き物たちにとってより良い年となるように心から願います。

 

議員の仕事をしていると、困難な状況にある方たちに多く出会います。学校に行くのがつらい子どもたち、薬害の被害に遭った方、経済的に苦しい方、高齢者や障がい者、その他様々な困難を抱える方たち。私はその出会いから、人の底力や、困難を知ったからこその思いやりや優しさを見せていただき、それに学び育てられ、ここまで来たと思い返しています。

 

 昨年は、議会で日本語ボランティアの養成を提案し、子どもの日本語学習支援ボランティア講座が開催され、私も10回の講座を受講させていただきました。そこで、外国につながる子どもたちの困難を知り、それを支援されてきた講師の先生方のすばらしさに感激しました。 

 

この講座全体をコーディネートされた嶋田和子先生の著書「外国にルーツを持つ女性たち」を読み感銘を受けました。そこには戦争や移民政策という歴史の中で生み出された中国帰国者や日系ブラジル人、日本人男性と結婚して日本にやってきた外国人女性とその子どもたちの困難と、それを支援する日本語ボランティアの人たちの交流が語られています。登場する外国人たちは日本語を習得することによって地域に溶け込み、自分の力を家族だけではなく地域に惜しみなく提供するようになっていきます。外国人は行き詰まった日本社会に活力を与えてくれる、共に生きていく大切な仲間という嶋田先生の言葉に強く共感します。

 志高い日本語ボランティアの方たちと外国につながる子どもたちの交流が、杉並区に豊かな共生社会を生み出すことがとても楽しみです。

 

 誰もが安心できる居場所があることで、その人らしく生きられる社会が本当に豊かな社会だと思います。4月に行われる統一地方選挙に向けて準備を進めています。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。