2025年 年頭にあたって
新年あけましておめでとうございます。
昨年を振り返ると、元旦に起きた能登半島地震や2日の羽田空港の地上衝突事故が先ず思い出されます。能登の地震で亡くなった方にお悔やみ申し上げると共に、復興途上で豪雨に遭い再び被災された方々にお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。また羽田の事故で能登の被災現場に向かう海上保安庁の航空機に搭乗し亡くなられた方々に心からお悔やみ申し上げます。
世界に目を向けるとロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ侵攻など各地で戦争や紛争が絶えません。気候危機対策が待ったなしの状況で、世界が協力しなければならない時に、戦争はそれを逆行させています。
先日、ユネスコ憲章の一文が目にとまりました。「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」とありました。世界の戦争のニュースを前に、いったい自分に何ができるのかと頭をかかえるとき、心の中に平和をつくりだすことが世界平和への一歩になることを思い、まずは自分からそれを始めたいと思いました。
そして海外に行かなくても、日本に暮らす外国ルーツの人たちと理解し合い、共に暮らす隣人、仲間として足元からの平和をつくっていくこともできると思います。杉並区交流協会が主催する子ども日本語教室での日本語ボランティアの活動も2年がたち、子どもから学ばせてもらいながら楽しく続けています。
HPV(子宮頸がん)ワクチン薬害訴訟の裁判が大詰めを迎えています。10年以上に渡り、10代からの楽しい時期を体の不調で普通の暮らしができず、長い裁判を戦ってきた原告さんたちの応援を続け、その支援の輪を広げていきたいと思います。
社会を構成する最小単位の個人、自分を整え、様々な状況に置かれた人たちのことを理解し、改めて多様性を認め合える地域をつくるために、活動を継続したいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。