本当に必要ですか? 知ってほしい「善福寺川上流地下調節池」のこと

閉鎖された西田橋。掲示は工事の計画

東京都は現在、善福寺川の水害対策として、地下40メートルの深さに約5.8kmの巨大なトンネルをつくる「善福寺川上流地下調節池」の計画を進めています。

その工事において、善福寺川緑地のロケット公園付近に外径31メートル・深さ60メートルという非常に大きな立坑(穴)が掘られることになりました。これに伴い、公園のシンボルでもあるプラタナスやケヤキなどの大木が伐採・剪定・移植の対象となっています。しかし、根回しのための十分な準備期間が置かれておらず、移植計画そのものの実現性や丁寧さに疑問の声が上がっています。

今回の工事が抱える主な問題点は以下のとおりです。

  1. 立ち退きを迫られる住民がいること
  2. 子どもの貴重な遊び場である公園が奪われること
  3. 豊かな樹木が多数伐採されること
  4. 直接影響を受ける周辺住民への説明や周知が不十分なこと

7月21日、 樹木の剪定や公園施設の撤去が始まる動きを受け、「善福寺川流域の自然と暮らしを守る会」の皆さんと共に、東京都知事や関係部署へ要請書を渡す活動に参加しました。

工事予定地の至近には、絶滅が危惧される鳥類なども生息しています。そのため要請書では、工事を一旦ストップし、これらの希少種の生息状況を確認・保護することなどを求めています。

善福寺川緑地の木々は、多くの生きものの命を育むだけでなく、気候危機が叫ばれる現代において、街の気温を下げ、私たちの健康と命を守ってくれる貴重な財産です。

8月18日には樹木の伐採が開始されようとしています。失われた樹木は取り戻せなくても、これを目にした多くの住民の方々がことの重大さに気づき、一緒に声を上げてくれることを願います。この緑を守り抜くため、会の方々と共に、私も諦めずに声を上げ続けたいと思います。

斜めになっているからとの理由で伐採される予定のプラタナスの木