どう考えますか?「食事療法で自閉症が完治」

2013年1月10日 15時34分 | カテゴリー: 活動報告, 食と農業

    これは生後19ヶ月のときに自閉症と診断された子を持つ母親キャリンが、子どもに食事療法を試し、完治していると認められるまでを克明に綴った体験記です。

 日本では自閉症は先天的な脳の障害として治らないというのが定説となっています。しかしキャリン・セルーシは子どもの食事から乳製品とグルテン(小麦、大麦、ライ麦に含まれるたんぱく質)をすべて除去する方法や様々な療育法を試み、自閉症と診断されてから6ヵ月後には自閉症が完治していると診断されたことを報告しています。食事療法はほとんどの医師にはまったく認められていませんが、彼女はインターネットで自閉症の親達と情報交換する中で、症状が改善したという多くの体験談に触れ、自分でも試みました。自閉症と診断される子どもの多くが食物アレルギーをもっている事実があるそうです。

 多くの親が12ヶ月ごろまでは正常にコミュニケーションが取れていた、抱かれて目を合わせたりあやされれば笑ったりしていた我が子が、予防接種後に高熱を出し、その後耳の感染症が頻発するようになったり、コミュニケーションが異常と感じられるようになった体験をしています。

 彼女はまた自分の体験をありのままに聞き受け止め、協力して治療を進めてくれる信頼できる医師を粘り強く探しました。彼女は決して現代医学を頭から否定せず、医療でも食事療法でも良いと思うものは偏見を持たずに取り入れてきました。

 自閉症は明らかに先天的で治らないものがほとんどかもしれません。しかし一方で後天的に症状がでること、食事療法、腸内環境を改善する、解毒能力を高める、免疫機能を強化することで治る症例があるということを知ってほしいと思います。この本では様々な療法やサプリメントなどを試した過程が詳しく書かれていて、お子さんが自閉症と診断された方にとって参考になる話があるのではないかと思いました。

 私は杉並区内にある辻安全食品というお店でこの本に出会いました。また、これまで講演会で農薬や化学物質で発達障害といわれる症状を起こすことがあるとの話も聞いてきて、何かがつながったような気がしています。アメリカではこのようなことを扱う環境医学という分野があるそうです。食事療法は親の精神的、経済的負担が大きいものです。どのような情報を信頼し治療法を選択するのは保護者ですが、そのための情報は準備されるべきではないでしょうか。

参考図書:「食事療法で自閉症が完治」~母の命がけの取り組みで奇跡が起きた真実の物語~

キャリン・セルーシ著   大森隆史 監修  馬渕和之 訳