「コスタリカの奇跡―積極的平和国家のつくり方」を観て

2017年8月9日 12時50分 | カテゴリー: 活動報告

高円寺駅から徒歩5分ほどにあるライブカフェ「Grain」で毎月行われている上映会で、「コスタリカの奇跡―積極的平和のつくり方」を観てきました。

コスタリカは中米にある九州と四国を合わせたほどの面積で人口が500万人、国土の4割が自然保護区という国です。映画では、1948年に国民に父と慕われるホセ・フィゲーレス・フェレール元大統領が軍隊の解散を宣言するに至った経緯、軍事予算を教育と福祉に回し、教育費や医療費の無料化、環境のために使い世界の中で幸福度1位を達成していること、ノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス・サンチェス元大統領によって行われた積極的平和外交などが描かれていて、たいへん感銘をうけました。

 

コスタリカは中米の小国でアメリカからも距離が近く、様々な圧力を受けますが、そのたびにヨーロッパなどを回り、軍隊を持たないことを選んだ自国の立ち位置を承認させ、アメリカの圧力に屈することなく外交によって平和国家を維持し続けてきたことがわかります。アメリカの圧力があっても、このようなことが可能だというビジョンを描けることが今の日本人にとっては必要なのではないでしょうか。正直に言うと私は、アメリカに隷属して沖縄に強硬に基地を建設しようとしたり、自衛隊を海外に派遣できるようにしてしまう日本の姿勢を本当に残念に思う一方、この日本の在り方はどうにもならないような無力感も感じていて、この映画を観ても日本への失望感を強めるだけじゃないかという思いがありました。でも、自分が望むものは何だろうと考えたときに、やはり平和だと思い、それを実現している話を観て、自分もビジョンを持ちたいと思いました。

 

この8月6日と9で広島と長崎に原爆が落とされてから72年がたちました。先月7月7日には国連で世界の122か国が核兵器禁止条約を採択しましたが、日本はそれに参加しませんでした。唯一の被爆国で、被爆者の方たちの強い働きかけによって実現したと言われるこの条約に不参加は考えられません。この日本の態度に失望していましたが、映画を観て、国を変えるためにはあきらめずにひとりひとりが考え、意思を示し、多くの人とその思いを共有していくことが大事だと思えました。

ぜひ多くの人に観てほしいと思います。この日、上映会場は満員だったため、9月16日に再上映がされるそうで、それもうれしいことです。上映情報はこちらをご覧ください。