日本で最大のコンベンションセンターと言われるパシフィコ横浜に満員の人で、1万1500人が参加したと次の日の新聞で知りました。そしてプログラムの厚さ、内容の盛りだくさんなこと、海外からの多くの出演者と日本の出演者の多さにも驚き、3.11以降の世界が確実に変わったことを実感しました。
私は「自治体から福島のためにできること」という分科会と特別セッション「国会議員フォーラム」に参加しました。あとは様々な団体の展示ブースを見たり、これまでの活動で出会った多くの知り合いに再会して情報交換や近況報告をしたり、この日新しく出会えた人達といろんな話をしたのは何より楽しい時間でした。
分科会で特に印象に残ったことは、福島からの参加者が自治体に求めることを語ってくれたことです。ある男性はお子さんが小学校6年生で、福島に住ませていることは心配だが子どもが絶対に他へ行きたくないと言っている。日本各地の自治体が山村留学のようなイメージで学期単位の受け入れ体制を作ってくれることをお願いしたい。友達と一緒に行けるようなところがあれば息子も福島を一時期はなれることができるとお話されました。
またある女性は夫を残し、母子で岐阜県に避難している。夫は自営業で福島を離れられない。受け入れてくれるところが仕事も一緒に用意してくれないと家族で動くことは難しい。福島原発の事故は先例がなく、いつ故郷に戻れるかがわからない。これまでの先例にとらわれない支援をお願いしたいとお話されました。
国会議員の方のお話では、東電などの社員は今こうしている間も国会議員の家を訪問し、会社の利益になるための話をしている。皆さんも地元の国会議員の事務所に話に行ってぜひ自分達の声を届けてくださいというお話です。参加されたのは民主党の大河原雅子さん、山崎誠さん、みんなの党の江田康幸さん、社民党の福島みずほさん、共産党の田村智子さんで皆、脱原発を強く推進したいと考えているその情熱が伝わってきました。そして皆さんが異口同音におっしゃったのは、皆さんも共に頑張ってください、ということです。関心を持ち続け、声を届けるのが大事なのはどこも同じだと思いました。
ゆっくりお邪魔したのは友人(なんでも教えてくれる先生のような存在)のいた「非暴力平和隊・日本」のブース。ドイツで脱原発の活動団体に属する人は非暴力トレーニングを受けるんだと教えてくれました。世界の紛争地帯に非暴力トレーニングを受けた人が入って、紛争解決に向けて行動する、こんなイメージで聞いたのですが、ちゃんと勉強したいと思い友人お勧めの本「非暴力トレーニングの思想」を購入しました。自分の成長のため、日頃の活動のために活かしたいと思います。