平和を願い集った日〜その①

キャンドルを灯して平和について語り合う

8月6日から3日間は、埼玉県の越生の山奥のゲストハウスおっぺで家族、友人達と共に電気、ガス、水道を使わずに過ごしました。

8月6日、原爆投下から65年のこの日、丸木美術館でひろしま忌が行われ、そこに友人とともに参加しました。といっても子連れだったため、川で遊びたい子どもに付き合って、被爆者の方のお話やその他のものもほとんど聞けませんでした。それでも美術館で原爆の図を見て、その日のことに思いを馳せ、特別展示をしていた武田美通さんの彫刻“戦死者からのメッセージ”を見て、自分達の死から学び2度と戦争を起こさないでほしいという戦死した兵士達からのメッセージを受け取りました。そして最後は皆で川に下りて原爆で亡くなった方たちの慰霊の灯篭を流しました。

その後は皆でおっぺに移動。先ずは、間もなくやってくる夜に備えて、キャンドルを必要なところにおいていきました。この日キャンドルを各所にセットしてくれたのは、日ごろからキャンドルを使って平和活動をしているにっしーさん。イベントで、キャンドルを持つ人の顔が優しく平和に満ちていて、キャンドルを両手で大切に持ったその様子を見て、キャンドルと武器を一緒に持つことはできないと思ったそうです。それ以来、時には一人で、また時にはたくさんの仲間とともにキャンドルを灯して平和を祈ってきました。彼の配慮で各所に置かれたキャンドルは、本当に美しく、安全にその場を映し出し平和な空間を作っていました。

その夜は満天の星空の下、焚き火でそうめんを茹で、持ってきた自作の味噌とごまを摺り合わせ、冷汁そうめんを作りみんなでいただきました。焚き火をながめ、この日はお酒もなかったけれど星を眺めながらみんなで遅くまで、平和について語り合う豊かな静かな時間を過ごしました。以前12月に同じように電気、ガス、水道を使わず過ごしたことがありましたが、そのときは寒さがこたえました。この日は夏の太陽が残してくれた暖かさでリラックス、太陽の恵みを感じたときでもありました。