今年は山の実りの大凶作で山の中にどんぐりなどの食べ物がなく、お腹を空かせて人里に下りてくるクマが10月末現在で2611頭も殺されているということです。
もとはと言えば、人間が山にあるどんぐりのなる広葉樹を切って、スギやヒノキなど、住宅建材になるような木ばかりを植えたのが、動物たちの食べ物を奪うことになりました。
そのスギやヒノキも今では海外から入ってくる安い木材にかなわず、そういった山林が手入れされずに放置され、山が荒れています。
記事の中の保護団体は日本熊森協会という自然保護団体で、私も3年程前から会員になっています。まだ2歳半だった息子と一緒に奥多摩にどんぐりの木を植える植林に参加したこともありました。
この協会で毎年取り組んでいるのが、冬眠前の熊にどんぐりを届ける活動です。今年も大凶作を受けて呼びかけがあり、私も家族でどんぐりを拾って送ろうと思っていた矢先のことでした。
5歳になった息子に「熊さんは冬眠する前にたくさん食べなきゃならないのに、お山に食べ物がなくてお腹が空いて、熊は怖いと思いながら町に下りてくるんだよ」と話しながら、どんぐりを拾いました。でも息子も私達も本当にひもじいという経験はしたことがないなあとつくづく思います。
公園でたくさんのどんぐりが落ちているのを、そして都会の庭で柿がたわわに実っているのが採られていないのを目にするたびに、ここで思い切り食べてほしいと思ってしまいます。でもそんな妄想をしていても始まりません。早く拾ったどんぐりを熊に送ろうと思います。12月初旬まで、このどんぐりを届ける活動は続けるとのことだったので、できる方は一緒に熊たちにどんぐりを送りませんか。
どんぐりを送りたい方は直接、日本熊森協会に電話で問い合わせてください。