社会を作るのは市民一人一人の力

今こそ、本気で自らの生活を見直し、自然エネルギーへの転換を計るときです

私が生活者ネットワークに出会ったのは、地域でヘルパーをしていて、障がいを持つ方達の施設見学に参加したときでした。そして今私が区政へ向けて活動をしているのは、政治は生活を良くするための道具、普通の人が政治に参加しようという生活者ネットワークの理念に賛同したからなのです。そして私自身がこれまで政治を人任せにしていたことを知りました。
議会傍聴に行くようになり、小さな政党でもしっかり政策提案し、身近な問題に光をあて、それを議会で発言することにより、その問題が解決の方向に向かう場面を見せてもらいました。社会にはいろいろな考えを持つ人が存在するのですから、議会にもいろいろな人の立場を代弁する人が必要です。大きな党が党利党略で市民を置き去りにするような議会であってはなりません。この大事な転換期に新しい社会を作るのは市民一人一人の力だと改めて思います。

私が動き始めるきっかけをくれたのは、ドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」でした。使用済み核燃料の再処理工場から出る放射能の影響は胎児、赤ちゃん、小さな子ども達ほど影響を受けやすい。子ども達を守りたいとの思いから母親仲間と脱原発のための上映会や勉強会、署名活動、デモへの参加、自然エネルギーの勉強会をしてきました。

3月11日を境に私達が住む東京でも空気、水、食べ物が放射能に汚染され始めました。
福島第一原発事故は終息の見通しは立たず、放射性物質は今後何年も堆積していきます。
同じ環境の中にいても、大きな影響を受けてしまう子どもたちを守るために、各自治体で放射能値を観測し、子どもの居場所である保育園、幼稚園、学校でも対策をとるべきだと考えます。
これから問題になるのは体内に放射性物質を取り込んでおこる内部被曝で、取り込む総量を少なくすることが必要なのです。

原発が決して人の手に負えるものではないとわかった今こそ、本気で自らの生活を見直し、自然エネルギーへの転換を計るときです。市民の皆さんと学びあい、省エネの取り組み、自然エネルギーの導入を地域から進めたいと考えます。一人の母親として、生活者として、経済優先ではない自然や人のいのちが本当に大切にされる新しい世界を作っていきたい。その実現のためにみなさんと一緒に取り組んでいきたいと思っています。

その実現に向けて、これから1週間、精一杯頑張ります。