子どもは5、6歳ごろから自分で自転車に乗るようになるが、それまでの交通ルールのお手本は保護者。だから就学前の子どもを持つ保護者に対しても交通安全教育が必要と市橋さんは提案しました。私はこれまでしっかり交通ルールを守って模範的な運転を子どもに見せてきただろうか?
我が家は最近息子が補助なしで自転車に乗れるようになったところです。児童交通公園で毎週土日に練習して、先日初めて五日市街道沿いのお店まで息子と一緒に自転車を運転して行ってきました。
住宅街の道路、こんなに「止まれ」の標識が多かったのだと初めて意識しました。そこで全部しっかり止まって車が来ないことを確認してから渡ると、えらく時間がかかりました。さて、五日市街道に出ると児童交通公園とは勝手がまるで違います。公園内では車道は自転車のための道です。でも実際には車道は自転車のための道とはとても言えません。息子の技術で五日市街道の車道を走らせることは無理です。どんなに自転車は車道を走るのが正しいと言われても、初めて実際の道に出たときに我が子に車道を走らせる親はいないでしょう。初めて歩道を走ることになりましたが、細いところで人や自転車とすれ違うのが恐かったようで、ずっと自転車を降りて押して歩きました。ようやく店に着いたときには、達成感いっぱいで「すごいでしょ!ここまでこれたよ」と胸を張っていました。
買い物を済ませ帰りも行きと同じようにゆっくりゆっくり、交通ルールを意識して道の左側を通り、「止まれ」のルールを守り、やっと家に帰り着いたときには、息子も私も大冒険を終えたような満足感を感じていました。
事故に遭わずにずっと楽しく自転車に乗っていられるように、私はこれから息子と一緒に交通ルールをしっかり意識して自転車に乗ることでしょう。それにしても児童交通公園は現実にはありえない世界です。もしも町中が交通公園のように車がいなくて、自転車が車道をゆうゆうと走れたりしたら、空気がきれいで楽しいだろうな、と思いました。