中学校の教科書採択について

中央図書館の地下、教科書が見られるように展示された会場

6月16日まで議会が開かれていました。私は文教委員会所属で、教科書採択について質問にとりあげました。

今年度は4年に1度、中学校の教科書採択の年にあたり、8月には決定されます。教科書は一般にも公開され、区民が意見を言えるようになっていますが、展示場所や期間が限られています。多くの人が教科書を手にとって見られるよう、区役所での展示を求めましたが、難しいとの答え。アンケートを書くのに時間がかかるので、用紙を持ち帰りFAXかメールでも受け付けてくれるよう提案しましたが、それも難しいとのこと。私もその場ではアンケートに書ききれず、用紙を持ち帰りましたが、これを出すためにはもう一度、指定の場所に行かなければなりません。ぜひ改善をお願いしたいと思います。

 さて、中央図書館での教科書の展示がが22日までだったので、行ってきました。

時間がなく歴史教科書をところどころ見比べるのが精一杯でした。

 ところで、気になったのが、どの教科書の裏表紙にも

「この教科書は、これから日本を担う皆さんへの期待をこめ、

税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」

このような文章が入っていることです。これはいったいいつから入れ

なければならなくなったのでしょうか。

 「国の政治家は国民の税金の使い道を決めるのだから、国民のために

大切に使うように考えましょう」と言いたくなります。

 どこも似たような文言なのですが、学び舎だけは

「この教科書は教育を受ける権利を保障する憲法26条の精神と法律に

基づき、税金によって無償で配布されています。大切に使いましょう。」

となっていて、これには大きな拍手を送りたいです。

 ちなみに、自由社だけは税金の前に「国民の」がついています。

内容は、育鵬社、自由社、ともにひどいですが、自由社のひどさは際立

っていました。大東亜戦争とだけしか書いていない部分もあります。

自由社の教科書を採用しているところが無いのが幸いです。

 公民や家庭科は日を改めて読みに行こうと思います。