高円寺小中一貫校の支援学級、同世代と同じフロアに配置を 文教委員会より

高円寺グレインで行われた「ソニータ」国際ガールズ・デー上映会で話をしてくれたプランインターナショナルの中島さんと

現在建築中の高円寺小中一貫校では、特別支援学級の教室が小中学生ともすべて通常学級の小学生低学年フロアに配置される計画となっています。特別支援学級の生徒は、小学校入学から中学校卒業までの9年間を小学校低学年のフロアで過ごすことになります。それに対して、中学生の特別支援教室は中学生のフロアへ設置するよう求める陳情が議会に提出され、文教委員会で審査されました。

私はこれまでも、誰もが違いを認め合う共生社会をめざしインクルーシブ教育の推進に取り組んできました。陳情者の「子どもは同世代の子どもの中で育つことが大事」という考え方に共感します。

陳情審査にあたって述べた意見では、津久井やまゆり園事件のことにも触れました。19人もの障がい者が犠牲になった犯人の犯行動機が「障がい者はいないほうが良い」という差別思想でした。経済性や生産性から障がい者は役に立たない、という社会の中にある差別がこの事件の背景にあると思います。このような事件を2度と起こさないためにも、子どものころから障がいがある子もそうでない子が同じ場所で仲間として過ごすことで、互いの存在を自然に認めるようになることが大切なのではないでしょうか。私自身も分離された中で教育を受けており、自分の中にある差別に気づき、学ぶことでそれを乗り越えたいと思います。

このようなことから、中学生の特別支援学級は中学生のフロアに置くのが望ましいと考え、陳情に賛成しましたが、賛成者が少数のため審査結果は不採択となってしまいました。