代表質問より 区の新基本構想はNPO、子どもを含む市民参加で策定を

 来年度の予算編成の考え方に対して、会派の代表質問を行いました。来年は区の憲法ともいえる新基本構想をつくるための審議会が開催される予定です。

 

世界では地球温暖化を気候危機ととらえて対策を強める取り組みが広がっています。一方日本はと言えば、昨年12月のCOP25で経済産業大臣が石炭火力発電所を選択肢として残すと発言し、不名誉な化石賞を受けたように、本気で取り組む姿勢が見えません。プラスチックの海洋汚染問題についても同様に、世界で大きな動きとなっている中、取り組みが弱すぎると言わざるをえない状況です。これらは私たちの暮らしの基本にかかわる問題であることから、新基本構想の根底に環境優先の考え方を置くこと、住み心地をさらに良くするために、昨今注目されているグリーンインフラの考え方を取り入れることを求めました。
区としても、豪雨や猛暑などは温暖化の影響であることから、区の施策の策定にはそのことを踏まえて行うこと、区の事業者や区民にも啓発を行うという答えでした。

 

区長は来年度の予算編成方針の中で、ひとりひとりの区民の力こそが区のかけがえのない財産であり誇りだとし、区民と共に明るく希望にあふれた杉並を築いていくと述べていて、これには強く共感しました。新基本構想はNPOなども含む幅広い区民と共に策定に取り組み、基本構想をともに推進していくパートナーと位置付けるよう求めました。区民の中には社会の一員として共に生きる子どもも含め、子どもが参加し意見を言う場をつくることを求めました。

 

区民の意見を幅広く聞き、区民と共に基本構想をつくること、子どもの意見を聞くことも意義のあることなので、具体的な方法について検討するとの答えでした。子どもたちが社会の一員だと実感できるようなしかけを考えたいと思います。