容器包装プラスチックの工場見学

新型コロナウィルス対策で緊急事態宣言が出され、外出自粛が続いています。

1月27日、早朝から夜になるまで1日かけて見学会を実施したことが遠い昔のように感じられますが、見てきたことを書いておきます。

見学会に参加したメンバーと

私たちが資源として家庭からいつも出している容器包装プラスチック(以下、容リプラ)はどのようにリサイクルされ、利用されているのか、はたして自分の出し方は正しいのか、様々な疑問があり、見学会を行いました。

 

まずは杉並区から排出された容リプラは足立区にある大谷清運の工場に運び込まれ、そこで袋から出し人の手によって不適切なものが取り除かれます。ベルトコンベアの両サイドに熟練した方たちが立って、使いかけの調味料が入った容器、野菜が入った袋、油がついた弁当容器などを取り除かれていました。その後は圧縮梱包されて富津市の工場に運び込まれます。

 

富津市のエムエムプラスチック株式会社では容リプラの再商品化の過程を見せていただきました。工場についてまず目に飛び込んできたのは、工場の外に山積みされた容リプラ。処理が追いつかないのは、これまで大量に輸入を受け入れていた中国はじめ東南アジアの国々がそれをやめた影響が大きいとのこと。ここでは溶かされた容リプラが純度の高いプラスチックと混ぜて、食品工場で使うパレットが作られていました。また、原料として売られ、その先では公園で使われる擬木やベンチ、タイヤのホイールなどになっているものが展示されていました。

区内で集められた容リプラの90%以上がしっかりとリサイクルされていたことは、区民の皆さんに伝えたいと思いました。しかしこのリサイクルには約2億9千億円の税金、運搬や処理に大量のエネルギーがかかり、しかも排出が多すぎて使いきれてもいません。どうすればいいか、考えたことを次に述べ、皆さんと課題を共有し意見をいただきたいと思っています。