知ってほしい、HPV(子宮頸がん)ワクチンのこと①
ママ友とその友達のママパパへ
今、息子の同級生のママたちが市区町村から届く「HPVワクチンのお知らせ」を受け取っています。その皆さんに知ってほしくてこれを書きます。ワクチン接種の対象は小学6年から高校1年の女子です。
私は2013年2月、当時は子宮頸がんワクチンと呼ばれていたHPVワクチンの深刻な副反応によって、1年以上学校に通えなくなっている女子中学生のママの話を聞きました。
娘さんは常にハンマーで殴られるような激しい頭痛、自分の名前がわからなくなるような記憶障害、1から10まで数えられない計算障害、自分の意思に反して体が動く不随意運動、自分でトイレまで行けないほどの歩行障害など様々な症状に苦しんできたということで、本当に驚きました。この話を議会で取り上げ、それが新聞で報道されると、全国からも同じ被害に苦しむ人たちの声が届き、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会が立ち上がるきっかけになりました。そこからずっと、被害者の人たちに深く関わってきました。
このHPVワクチンは2013年4月に無料で受けられる定期接種になりましたが、副反応被害の報告が相次いだことから2か月後の6月には厚労省が、安全性に課題があるため「積極的に(接種を)勧めない」よう通知を出しました。
そこからずっと、国はこのワクチンの安全性に関する審議を行っていますが安全とする判断は出ていません。にもかかわらず「積極的なお勧めにはならないように」と条件付きで個別に情報提供することを各自治体に通知し、皆さんのところにもお知らせのはがきや郵便物が届いたと思います。
でも副反応被害は世界中で起き、今も10か国以上で裁判となっています。日本では重篤な副反応に苦しむ女性たち131名が国と製薬会社を訴えた薬害裁判を闘っています。この弁護団が厚労省のデータを元に分析したところ、日常生活が著しく制限される程度の障害として認定された数は、その他の定期接種の認定数と比べて15.7倍、定期接種の期間だけで見ると31.8倍にも上ります。副反応の発生率がいかに高いかわかります。そして確実な治療方法は見つかっていません。
2013年6月から積極的にお知らせを送らなくなって以降、接種率は1%以下にさがり、新たな被害はほとんど出ていませんでしたが、今回お知らせが届けられたことで被害が増えないかとても心配しています。
地元の杉並区の「お知らせ」に掲載されている2つのQRコードのうち、区のHPには積極的にワクチンを勧めていないことが初めに出てきますが、厚労省のHPには出てきません。また厚労省の方ですぐに紹介されているHPVワクチンのリーフレットには子宮頸がんの危険性やHPVワクチンの効果ばかりが強調され、接種をお勧めするような内容になっていると被害者たちから抗議を受けています。接種を受ける前に、情報を調べてもらえたらうれしいです。
心にとめてほしいのは、接種を進めようとする製薬会社はグローバル企業で、多くのお金を動かし、たくさんの医師たちもこれを進めようとしているためネットには推進のための情報がたくさん出てくることです。でもその医師たちはほとんど被害者を診たことがありません。副反応を理解し治療を行ってくれるのは限られた医師しかいないのです。被害を訴えている人たちは、自分と同じ被害を2度と出したくないという気持ちで発信しています。ネットではその人達を反ワクチンと攻撃する人たちがいますが、被害者は自治体からのお知らせを信頼して接種を受け被害にあった人達ですから、反ワクチン派ではありません。
私は長い間、自分の夢や希望が奪われ普通の生活が送れなくなってしまった被害者のそばにいて、何もできない自分のもどかしさを感じてきました。だから同じ被害が繰り返されないために自分の見たことを伝えています。一つの判断材料として、知り合いにもシェアしてもらえたら嬉しいです。
以下は、参考に。
・HPVワクチンが私たちの世界を変えた hpv-yakugai.net(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HP)
・『HPVワクチンは必要ありません』 遊友出版 はたともこ著
本からの抜粋を次のページにかきました