女性の生きづらさを解消し、ジェンダー平等の実現を~そね文子の提案③~

岸本聡子区長が激励に。ともに遊説しました。そね文子(左)岸本聡子区長(中央)奥田雅子(右)4/9荻窪駅で

ジェンダーとは社会的につくられる性差のこと。「男の子だったら泣かないの」「女の子らしくしなさい」などと小さいころから言われて育った人は多いと思いますが、文化と結びついた部分もあるので、意識して学ばないと気づきにくいものです。私もジェンダーについては学ぶたびに、新たな発見をしてきました。

例えば学校の名簿。混合名簿にするように区議会で繰り返し求めて実現しましたが、数十年前、自分が学校に通っているときに男女別名簿を疑問に感じたことはありませんでした。生理についても、昔のOL時代、その後の職場でも生理痛がつらい状況で我慢して仕事に行くのは当たり前と思っていました。育児については、産後に私の生活が180度変わるのに比べて、夫はほとんど変わらない生活を送り、どれだけ妻のワンオペ状況を理解しているのかと、辛さの中で大きなギャップを感じたことも。

ジェンダーを学ぶことによって、家庭だけ、夫だけの問題ではなく日本社会の問題だったと気づいていきました。社会の問題で、楽しいはずの育児を夫婦で楽しめないのは日本社会にとって大きな損失だし、少子化の進行にも拍車をかけることになります。

生活者ネットワークは2020年、都内に暮らす女性の生活実態調査を行いました。「男は仕事、女は家庭」と考える人はすでに少数派なのに、実際には家事も子育てもひとりで担当する「ワンオペ」という状況が調査結果に現れていました。

また、女性に対する暴力やセクハラについての自治体の取組み状況についても調査しました。女性問題の専門家のアドバイスを受けながら私たちが「ここまではやってほしい」と考えるラインを100点として点数をつけたところ、杉並区は40点でした。23区中8位と聞くとまあまあと思ってしまいそうですが、とても合格とは言えません。