農業を守ることは国の安全保障につながる~そね文子の提案⑤~
杉並に住んで18年になろうとしていますが、その間農地がどんどん減っていくのを残念な思いで見てきました。もうこれ以上一つも農地が無くなってほしくないと強く思っています。
なぜ都市農地を守ることが必要なのか。農地には様々な機能があるからです。近年大雨が増えていますが、農地は多量の雨水を受け入れ地下に浸透させるので、水害を防ぎます。そして、それは地下水を貯えます。また猛暑の際に土は気温の上昇を抑え、ヒートアイランド現象を緩和します。災害時には井戸が生活用水を提供してくれます。
このように農地は食料を供給してくれる以外にも多くの利益をもたらしてくれるものです。歴史的に大変な状況にあっても農地を守ってこられた農家の方に敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。
昨今の円安、ウクライナ戦争で世界的な食糧不足が心配され、日本の食料自給率の低さが改めてクローズアップされました。国は敵基地攻撃などと言っている場合ではありません。武器を使わなくても日本は兵糧攻めにされたら一発でアウトという状況にあり、食料自給率を上げることは国の安全保障における最重要事項です。