学校再開、先ずは子どもが安心して学校生活を送れるよう見守りたい

和田堀公園ひょうたん池

5月25日、全国で一番最後に首都圏の緊急事態宣言が解除されました。
杉並の小中学校は3月2日から休校になっていましたが、やっと再開されることになりました。5月中に1日登校日があり、6月1日からは分散登校が始まりました。

この間、私立学校では早い段階からオンライン授業が始まっているところもあり、他区でもいくつかのところが朝の会をオンラインで開催するなど、同じ東京都内でも教育の格差が出るのではという保護者の心配の声も寄せられていました。

 

議会では5月19日、20日に開かれた臨時会で情報教育推進のため、家庭のネット環境を整え、通信費を負担するための予算が通りました。これが成立する前に、家庭にはネット環境があるかないかというアンケートが行われました。しかし、家庭にネットが使える環境があっても、兄弟が多かったり、親がパソコンを使っているときは使えないなど、細かいことの聞き取りはありませんでしたから、ネット環境があると答えた家庭でも、必ずしも子どもが必要な時間にネットが使えるかどうかはわかりません。再度詳しい調査を行って、すべての家庭でオンライン教育ができるようにすることが必要です。

 

5月29日から通常議会が始まり、オンライン教育についてもたくさんの質疑があり、教育委員会はまずは朝のホームルームからネットで双方向ではじめようとしていることが示されました。学校が再開されてはいますが、またいつコロナの第2波がくるかわからない状況で、早急に環境整備を始めてほしいと思います。

 

わが子も中学3年生で、受験を控え勉強時間をしっかり確保しなければならない状況でしたが、朝は起きないので朝食は食べない、夜は遅くまで起きている、ありあまる時間には動画をみたりゲームをしたり、学校からの課題をして家で過ごすという生活を続けていました。このような状況で子どもも親も不安を感じないわけはありません。

 

でも、今は夏休みの2倍の長さの休暇あけ、カリキュラムの遅れを取り戻そうと焦らず、まずは子どもが安心して学校生活を送れるよう、学校も保護者も見守れたらと思います。