原発によらない気候危機対策を~そね文子の提案⑦~

選挙戦初日、南阿佐谷であいさつをする 4/16

最近は10年に一度といわれるような豪雨が毎年来る、夏になれば35度を超える酷暑日が珍しくないという状況に、多くの人が気候変動を実感しているのではないでしょうか。

スウェーデンの環境活動家、15歳だったグレタ・トゥンベリさんが、気候危機を前に学校に行っている場合ではないと、一人で国会前デモを始めたことが多くの若者の共感を呼び、その動きはまたたくまに世界へと広がりました。

杉並区でも若者が声を上げたことがきっかけで2021年11月には「杉並区ゼロカーボンシティ宣言」が出され、2050年までに温室効果ガス排出ゼロを目指すことが表明されました。そして今年3月の議会では、2030年度には2020年に比べて温室効果ガス排出を半分にするための杉並区地球温暖化対策実行計画が示されたところです。これは非常に高い目標です。

私はこれまで、温暖化防止対策としていくつか具体的な提案をしてきました。

①区立施設への太陽光パネルの設置、②区立施設を断熱化によってほとんどエネルギーを必要としないものにすること、③区立施設で使用する電気を再生可能エネルギー由来の電源の多い電気事業者から調達すること、④森林環境譲与税を活用し交流自治体である青梅市にカーボンオフセットの森をつくること、⑤交流自治体に太陽光パネルを設置し、その電気を区で使うこと、⑥家庭から出る廃食油を回収しトラックやバスを動かすエネルギーを生み出すこと…などで、それらは実現もされてきました。

でも、あと7年で温室効果ガスを半減させるためにはまだ取り組みが不十分です。住宅都市である杉並区はその特性から、家庭から出る温室効果ガスを減らすことが何よりも必要という状況です。大人の本気度が問われています。

国に目を向けると、岸田首相は気候危機対策のために原発の再稼働、新増設を国民的な議論もないままに閣議決定しました。しかし私たちは3.11福島原発事故を経験しこんな地震大国で原発は人間が手に負えないものだと実感したはずです。

この杉並区から原発によらない、断熱と省エネ、再生可能エネルギー導入による気候危機対策を力いっぱい進めて行きたいと思います。